栃尾あぶらげ（油揚げ）

一般的な油揚げと比べ、３倍ほどの大きさがある栃尾のあぶらげ。それほどの大きさで、かつ美味しさを求めるならば、当然のことながら、その製法も手間のかかる作業です。先ずはあぶらげの元となる豆腐からして、普通の油揚げとは違います。この大きさにして、手で曲げても折れ崩れてしまわない弾力。豆腐が凝縮して重さのある証拠です。揚げ時間は店によって違いがありますが、平均して３０分ほど揚げます。しかも先ずは低温でじっくり揚げ、次に高温で揚げて仕上げます。美しい黄金色のあぶらげに仕上げるために、一瞬も目が離せない作業です。温度もその日の気温や湿度によって変わる揚げ時間。職人の経験と試行錯誤によって美味しさを引き出しているのです。